IT業界全体の需要は衰え知らずで、今後はますます人手不足が加速すると予想されています。IT業界の求人倍率を継続して調査したデータによると、2014年時点ではIT業界全体の求人倍率は5倍弱だったものの、2019年の終わりには9倍近くに跳ね上がっているのです。
また、この5年間のデータを詳細に分析すると、求人倍率が1を下回っていることがありません。一時的に落ち着きを見せたとしても、時系列でみると、求人倍率はじりじりと高くなっていることがわかります。
次に、IT業界のエンジニアに特化した求人や需要は、IT業界全体の需要を反映して、求人倍率が高止まりしています。IT業界全体の倍率よりもエンジニアの倍率が高く、特に需要のあるプログラミング言語を習得している人材に対するニーズの高さが窺い知れるでしょう。
今後のIT業界並びにエンジニアの求人は、IT技術の進歩により、さらなる需要の増加が考えられます。例えば、HRテックの開発が進められたり、デジタルトランスフォーメーションを進めたり、企業の基幹システムから業務系のソフトウェア開発等、多岐にわたる需要が見込めるのです。
Webサービスやアプリ開発も活発化しているため、どの企業も優秀なエンジニアの確保に必死になっています。加えて、金融機関や政府等の堅牢なシステムを保守・改修する需要も期待でき、レガシー技術についての知見を持つエンジニアの求人も見込まれるでしょう。